諦めるなんてできない
不登校の本などを読んでいると、
「親が諦めることができたとき、子供が動き出すことがあります」
「今はこうするしかないんだ、と諦めることで子供が楽になり、元気になります」
といった記述を見かけることがあります。
これに関して、私は、よほど絶望的な状況でもない限り、
「諦める」
なんて必要は、絶対にないと思っています。
なぜなら、可能性があるからです。
そして、親はそんなに簡単に、わが子のことを諦められないからです。
不登校になって、必死にあれもこれもそれも知恵を絞ってやってみて、
それでも諦めざるをえない結果になる、いうのは残念ながら存在するかもしれません。
でも、万事を尽くす前に「諦める」ことをすべきでしょか?
子供はまだ未完です。
やわらかいんです。
正しく導けば社会性を獲得する可能性があるんです。
親が諦めてしまったら、子供はどんな気持ちになるのでしょうか?
そんなに簡単に諦められますか。
仕方ない、と納得できますか。
親のわが子に対する気持ちはその程度でしょうか。
そんなことは絶対にないと思うのです。
本当は諦めたくないはずです。
「諦めよう」と決心して諦められるくらいなら、こんなに苦しんでいません。
自分の心に素直になって、簡単には諦めない、親になりませんか。