不登校のごく初期の問題
おはようございます。
不登校のごく初期。
子供は、朝から、「だるい」、「おなかが痛い」、「吐き気がする」といって、熱を測るなど、学校や部活を休みたいサインを出します。
このような時、休ませるべきか行かせるべきかとても悩みますね。
悩むこと、どうするべきか考えることは、とてもいいですね。
子供の様々な状況を総合的に考えて判断する、ということは冷静で愛情に満ちています。
ただ、ほぼ反射的に、
ぐずぐず言っている子に「イラッ」とする方は多いと思います。
その結果、
イライラに任せて
「何言ってんの、行きなさい!」
と怒鳴ってでも行かせようとします。
このことを後悔されている親御さんは本当に多いです。
いろいろ考えて「今日は少し無理してで行かた方がいい」と判断して強く出ることはあっていいです。
それが失敗でも、損失は少ないです。
一方イライラに任せた行動は、焼け野原にしてしまうほどの損失が出る時があります。
では、なぜイライラしてしまうのか。
以前、ストレスを抱えている時、子供に八つ当たりすることが癖になっている人がいると書きました。
この八つ当たり「癖」が出てしまう引き金があるんです。
これをを知っておくことは、今後のイライラコントロールのためには必要です。
わかりますか。
引き金になる最も多いものは、
自分が想定していたことと起きている現実が違っていて、それがどうしても許せないからです。
人間は常に少し先の未来を無意識に予測します。
例えば、朝、子供が学校や部活に行くのが当たり前のとき、そうしなかったときの予定と現実のギャップにストレスを感じます。
このストレスの大きさが、イライラの引き金です。
本当に熱があれば「仕方ない」と納得できます。
でも、目に見えない不調を訴えられても納得できず、
予想と現実のギャップのストレスに支配されて、
もはや「怠けている」としか思えません。
だから、
イライラに任せて
「行きなさい!」
と怒鳴ってでも行かせようとするんです。
経験がある方はわかるかもしれません。
無理やり行かせたのは、誰のためだったのか?
自分の「予想」通りの反応を得たかっただけではないですか?
イライラの感情のコントロールが苦手な方は、
イライラして行動した結果で、いいことはほとんどおこらないということを知ってください。
逆に、どういう時に怒っていいのか、という基準を設けておくといいですね。
それ以外は、基本怒らない。
マイナスの結果をわざわざエネルギーを使ってまで招くのは損です。
まとめます。
イライラは、自分が予想したことと現実に起きることのギャップストレスです。
家族とはいえ、子供と自分は他人なのです。
家族はみんな別の人。
家の中ではいろんなことが起きる。
あなたの「想定」とは異なることがこれからもたくさん起きるのです。
それを許容できるようになって行きたいですね。
あ、そう考えると10数えている間に、
「ギャップなんだ」
ということを思い出せそうですね。
そういうメカニズムを知ってから、技術を学ぶと、
知っているだけでなく、実行できるようになりますね。
ちなみに、「ギャップ」→「オロオロ」もしくは「パニック」という方もいます。
メカニズムは同じです。
ただ、背景にあるのは「自信のなさ」「不安」です。