寂しがり屋のひとり好き
少し前に、「不登校の子が共通して苦手なこと」に、
ひとつはみんな「人との関わり方」でが苦手である
と書きました。
私はこのことを考えていました。
ずっと考えていました。
なぜなら、私も、人と関わると、疲れるからです。
でも、なんだか楽しそうに人と付き合っている人はたくさんいます。
彼らと何が違うのか。
どうして、私たちは人と関わると疲れるのか。
どうやったら、楽に人と関わることができるのか。
そして、わかりました。
人とうまく付き合えない人は、つまり、突き詰めると、
「自分とうまく付き合えていない」
ということだと。
どういうことかというと。
人は誰でも、他人からよく思われたいという願望があります。
かっこいいと思われたい
優しい人だと思われたい
冷たい人だとは思われたくない
わがままとは思われたくない
誠実な人と思われたい
でも、
私たちは、本当の自分は結構ダサくて、見栄っ張りで、冷たくて、わがままで、嘘つきで、嫉妬心が強くて、自分勝手な人間だと思い込んでいます。
そして、こんな私たちは、人と関われば関わるほど、ますます、自分は本当に特別嫌な奴だ、という気持ちを強めてしまいます。自分で自分のことが信じられなくなっています。
さらに、こんな私たちは、相手に自分の本性を絶対に知られたくありません。
だから、隠そうとするのです。
もう、必死です。
必死で、いい人を演じる、できる自分を演出するという強迫観念ともいえる対応をします。
迎合します。
異常に気を遣います。
自分とうまく関われていないのです。
だから、疲れてしまうのです。
自分の望むとおりに自分を評価してもらえない不安に常におびえています。
「ありのままの自分を受け入れる」
聞き飽きたこの言葉の真意は、ここにあるような気がします。
これができていないのです。
ありのままの自分を誰かに受け入れてもらったことが一度もないから、
できないのかもしれません。
あなたの子供も、そうかもしれません。
もしそうなら、あなたがまず
「みんな似たような思いをもってる」
「それが人間というものだ」
「今はそれでいいんだよ」
と教えてあげてほしいのです。
そこがスタートです。そこから、人格を高めていけばいいのです。
人格を高めることは一生をかけて行うものです。
はじめから聖人君子はいません。
まして子供が!
寂しがり屋だけど、ひとりが楽。
ひとり時間は必要です。
特に繊細な感受性を持っている人にとっては、この時間が不可欠です。
でも、いつも独りぼっちは嫌。
誰かと話をしたり、おいしいものを食べたり。
協力して仕事をしたり。
楽しく人と付き合えたらいいですよね(^^)