知らないところでつながっています
先日中学生の男の子と話をしていました。
彼は、最近スマホを買ってもらったようです。
最近夜9時頃から10時頃まで、スマホのオンラインゲームで友達と遊んでいるとのこと。
「誰と遊ぶの?」と聞くと、
「その時でメンバーは変わるんだけど、1組のAくん、3組のBくん、あと、クラスのCくんは結構必ずいるかな」
私は「ふーん、それは楽しそうだね」とにやにや返事をしながら、
内心、少し驚いていました。
実は、Cくんは、中学2年生から学校をほとんど休んでいる生徒です。
Cくんがそのゲームに参加するようになったいきさつはどういうものなのでしょう。
彼はCくんのことをどう思っているのでしょう。
Cくんとは学校の話など、するのでしょうか。
知りたいことはたくさんあります。
でも、我慢しました。
私は、この関係を、静かに見守りたいと思ったからです。
ただ、
「Cくん、元気?」
と、それだけをそれとなく聞きました。
「うん、別に。ふつう。」
そう言ってから、彼はしばらくして、こう付け加えてくれました。
「あー体調悪いのかもしれないけど、ゲームくらいはできるみたいよ。」
つながっています。
つながっているんです。
よく、不登校の親御さんが気にされますが、
子供たちは、不登校の子に対して「ずるい」とか「弱い」といったネガティブなイメージはそれほど持っていません。
もちろん、そういう子も中にはいます。
逆に、気にかけて、心配している子もいます。
多くの子はそこまで気にしていない、というのが現実ではないでしょうか。
我が子のことと同様、クラスメートのことも信じてみてください。
子供って、案外自然に受け入れるんですよ。
不思議と。
いずれにしても、Cくんには、戻ってくる場所があります(^^)
たくさんの子が再登校を果たします。
不登校になった原因がひとつではないように、
再登校の原因もひとつではないんですよね。
こういう大人は知らない子供たちの世界は、
莫大なエネルギーを必要とする「再登校」の、
ものすごい力になっているはずです。