赤ちゃん返りについて(2)
赤ちゃん返りについて(1)を書いてから、
ずいぶん時間がたってしまいました。
赤ちゃん返りについては、しっかりと考えたいテーマのひとつです。
前もって予告しておきます。
今回は長くなると思います(^^;
過度な母親とのスキンシップ。
背景や目的はどうであれ、正当化して、「仕方ない」と受け入れていませんか。
ここで、正直になってください。
特に男の子の場合、(女の子であったとしても)、
べたべたされるのは嬉しいですか?
嫌でよすよね。
嫌なんです。
そして、それは、あなたに母性が欠けているからではありません。
母親は子供を保護するという本能を持っていますが、
同時に「自立を促す」というすばらしい本能も持っているはずなんです。
子供が赤ちゃん返りをしてべたべたしてくることを、
どうしても不快だと思っていて、
そして不快に思うこと自体をどこかおかしいと思い込み、
「母性欠如」
と自分を責めているお母さんが結構いるのです。
そして、受け入れなければ、と思って我慢している。
この記事では、まずそのことについて、
そんなことで自分を責める必要は全くない、と伝えたかったのです。
嫌なものは嫌なんです。
不快なものは不快なんです。
そしてそれは、子供を守りたいという愛情とは別の、
子供を一人前に自立させる、という
母親の持つ素晴らしい能力からくる感情だと私は信じています。
赤ちゃん返りについても、諸説がありますよね。
受け入れるべき派、𠮟るべき派。
さて、あなたはどうするかです。
あるお母さん
「0歳から育てなおしたつもりです。もちろん、0歳を1週間、1歳は3週間、と決めて、本当に、育てなおすように。もうおっぱいはばいばいね。今日からお風呂は一人で入ってね。もう抱っこは卒業しよう。というふうにひとつひとつ。」
そして、時間をかけて、同世代の子供と同じような状態に持って行ったそうです。
あるお母さん
「べたべた触ってきたら、触るのはもうおかしいよね、と話をして、他のことで代わりをしました。手をつなぎ、目を見て話を聞きました。オセロをしました。それをひたすら繰り返しました。」
すこしずつ赤ちゃん返りはおさまったそうです。
あるお母さん
「小学校の高学年でした。小さな弟と同じようにしたがるようになってしまいました。もう、おかしいでしょ!と怒ったら暴れて、子供がベットや壁を蹴って、子供の足がケガだらけになってしまいました。かわいそうだと思い、しばらく受け入れて様子を見ました。それから少しずつ離していって、4年たってようやくだいぶ収まりました。」
あるお母さん
「なるべく物理的な距離を取りました。べたべたしてくると、さりげなくすっと離れました。外出したこともあります。それを繰り返しました」
あるお母さん
「自分なりに受け入れるスキンシップを決め、伝えました。ハグはいいけど、おっぱいや一緒のお風呂はだめ。という風に。」
子供も納得して、ハグのスキンシップは続いているようです。
「今はそれで安心するようで、もう少し様子を見て、いいタイミングで、日常的なハグも減らしていきます。」
当たり前ですが、赤ちゃん返りを改善すれば、ぐんと自立が進みます。
インターネットでちょっと調べてみればわかりますが、
親子関係や子供の状態に応じたいろいろな対応があります。
私の言いたいことは方法論ではありません。
私が伝えたいのは、
赤ちゃん返りをやめさせたい、というのは、当たり前の感情なので、否定する必要はないこと。
赤ちゃん返りは、親子関係がなんらかの不健全な状態からきているといこと。
だからこそ、これを解消することで、いろいろなことが劇的に進歩すること。
あまり急がないほうがいいけれど、確実に進めること。
この4つです。
まだ書きたいことがあるのですが、(予告通り)長くなったのでまた次回。
もちろん、ちょっとしたスキンシップは大事ですね(*^-^*)
嫌いじゃないよ。怒ってないよ。
いろんなことが伝わります。
ちょっとした、ですよ。
お母さんに抱きしめてもらって、
勇気の種をいっぱいもらってここまで来ているのです。