きょうだいへの影響~そもそもなぜ不登校はおこるのか
続きです。
これについて、私の意見は「高い」です。
では、そもそもどうして子供は不登校になるのか?
これに対する私の結論はこうです。
素因+誘因=不登校
ひとつづつ説明しますね。
素因とは、その子の持つ不登校になりやすい性質、という意味です。
この不登校の素因をさらに分解していきます。
不登校の素因=生まれ持った性格+育てられ方
不登校の素因のひとつ。
まず生まれ持った性格の影響。
性格にも遺伝的要素はある、ということは広く知られています。
不登校になりやすい性格とは、一般的に、繊細で、賢く、慎重で、人見知り、頑固といったみなさんが想像できるような性格です。
不登校の素因のもうひとつ。
育てられ方です。
不登校になりやすい性格を持った子が、生まれてから今日まで、社会で、家庭で
不登校になりやすい育てられ方をして不登校になりやすい性質を強めていくのです。
育てられ方には、社会的な背景と各家庭の育て方とがあります。
社会的な背景で言うと、現代社会が不登校を生み出しやすくなってしまていることはよく言われることです。
各家庭での子育てについては、家庭がいろいろな事情で子供が社会に適応していくように機能していない場合、子供は不登校になりやすい性質を強めてしまいます。
そして誘因。
これは、きっかけですね。
進学、いじめ、転校、先生や友人とのトラブルといった学校でのきっかけが主ですが、
インフルエンザになった、身近な人が亡くなった、などもきっかけになります。
不登校の素因を持つ子が、次第にストレスをため、それが限界に達し、
いつ不登校が起きてもおかしくない状況になった時に
この誘因が生じると、不登校が発生します。
いろいろな考えがありますが、
これが私の支持している不登校のメカニズムです。
長くなりました。
いい加減まとめますね。
不登校になりやすい性質=生まれ持った性格+育てられ方
大切なので繰り返します。
不登校の素因を持つ子が、次第にストレスをため、それが限界に達し、
いつ不登校が起きてもおかしくない状況になった時に
誘因が生じると、不登校が発生します。
まれに、素因はなくても、強烈ないじめ、といった
とてつもない誘因があれば不登校になることはあるようです。
このことから、
不登校はだれでも起こりうる、というのは厳密には正しいのですが
通常は、やはり、なりやすい子がなるのです。
長くて、疲れましたね。
休憩しましょう(^^)